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ボクキキⅦ.ユミ&マミ編2:浮気道。

ユミさん「つぎは、街へ出て、実技。テーマ、『1日に何人と、浮気できるか?』@浅草」
「で、何人とシたんですか、お二人は」

「わたし、16人」ユミさん。
「わたしは、15人」マミさん。
、、、すごい。

ユミさん「場所がら、お年寄りが多くてねー。最高齢は84歳」
マミさん「そうなの、タタせるまでに、時間かかっちゃって。渋谷だったら、40人はいけたわね」
、、、そうですか。

「そして最後の難問、ホンモノの夫との、面接」
「夫って、って、って、ご、ご、ご主人のことですか?」
ユミさん&マミさん、「ほかに誰がいるのよ、このコ、やっぱり、ウワサどおりのヒトミくんだわ、うわっはhっはhっは」

・・・・・・・・。

「実際に、浮気相手とのメールを、夫に発見させるというシチュエーションを用意します。
そのメール、『その日はダメ。主人が休みで家にいるの。お願い、会わないで』←これを読まれてしまう、というか、実際読ませてしまう。どのような言い訳をして、納得させるか、というテスト」
命がけの、荒行。この人たち、僧、か?

マミさん「わたしの答えは、こう。→二人の結婚記念日に、あなたを驚かせようと思って、素敵なドレスをオーダーしたの。真っ赤な、背中が大きく開いたデザイン。お願いしたのが、お友達なんだけど、仮縫いの日があなたのお休みと重なってしまって、ウチでやるとせっかくの内緒がばれちゃう、ってお断りしたの」

ウソつきなれてるな、この人。

ユミさん「わたしの答えは、こう。→これまで黙ってて、ごめんなさい。わたしには、母が二人いる。育ての母と、1歳のわたしを捨てた実の母。その母が、最近わたしにメールで連絡をつけてきた。会いたいと。今さらなによ、と思う反面、会いたくないわけがない。どうして捨てたの?(涙)なぜ戻ってきたの?(涙)100時間あっても、聞ききれないくらい。
でも、母には悪いウワサが。あくどいやり方でお金を稼いでいるらしい。会いたい、お金ならあげたい、それでもう悪いことをやめさせたい、でもあなたに迷惑をかけたくない(涙)」

ぼく・・・もらい泣き、、、でも、これもウソ、なんだよね。

二人に聞いてみた。
「どうしてそんなに、浮気するんですか?恋愛する気もないのに」

マミさん「夫をフレッシュに保つため」
フレッシュ?
「わたしは夫を愛しているわ。でも、どんなおいしい大トロのお寿司でも、毎日じゃ飽きるでしょ?だからたまには、ハンバーグも食べなきゃいけないの」
なんちゅう理屈だ。

ユミさん「わたしの場合は、修行かなあ」
またわけわからんことを。

「常に自分を高めていきたい。それが、人生の究極の目的だと思う。ここまではいいかしら?」
はあ。

「セックスは、普段の生活と別物、と整理しちゃってる人いるけど、それは違うと思うの。お買い物行くことも、お料理つくることも、本を読むことも、セックスすることも、同じ。だって、ぜんぶ一人のわたしがやってることだから」
はあ。

「自分を高めるためには、常に新しい価値観や自分とちがう価値観と、自分を対峙させなければならない。本を読むように、あたらしいお料理にチャレンジするように」
はあ。

「ヒトミくん、あなたもセックスからいろんなことを、学んできたはず」
はあ。

「だからわたしが、浮気を続ける理由も、自然とわかってくれるはず」
、、、わからない。

パチパチパチ!マミさん、すかさず拍手。
「さすがです。哲女!そのあたりに、わたしがユミさんを追い抜けないなにかが、あるんですよね」
哲女、ねえ。浮気を哲学する女。。。

「それにしても、哲、っていう字、折ってお口に入れる、って書くのね、そんな大きいのかしら、いや~ん」
入れる、なんてどこにも書いてないけど。

ユミさん「マミ。まだ、あなたは若い。このまま浮気し続ければ、きっと見えてくる」
「はいっ」
二人で、固く握手しているぞ、やれやれ。

ユミさん「さて、ヒトミくん、問題です」
「全浮選の問題ですか?」

ユミさん「これは、わたしたちから、ヒトミくんへの問題。ヒトミくんも結婚後は浮気界入りするわけだし」
結婚も浮気も、予定ないです。

マミさん「WELCOME TO UWAKI-WORLD!」
歓迎してくれなくって、いいです!

ユミさん「問題です。浮気するときに、ゴムはつけるべきでしょうか?その理由も、挿入しなさい」

「うーん、つけるべきだし、理由は、やっぱり病気と妊娠じゃないでしょうか」

ユミさん「半分だけ、正解ね」
あと、なんだろ。

「それはその通りなんだけど、浮気、ってポイントを見失ってるわ」
ポイント?

「子供をつくる、という視点から考えると、セックスとは体液の混ざり合いだと言える」
はあ。

「逆に言うと、体液を混ぜなければ、セックスではない」
はあ。

「ゴムをしていれば、体液は混ざらないし、セックス的には、なーんにもしていないのと同じ」
そ、そ、そんな。。。

「せいぜい唾液が混ざり合うくらいだから、万が一浮気がばれても、ごめんなさ~い、
うっかりキスしちゃったの~テヘッ!って、言えるでしょう?」
、、、言えないと思いますが。。。

マミさん「わたし、その言い訳、使ったことあります。夫はわかってくれました」
、、、ったく。

「ヒトミくん、旅ってなんだと思う?」
哲女が、さらに問う。
「遠くへ行くこと、ですか」
「半分正解」
またか。

「あと半分は、そして、戻ること」
哲学やなあ、・・・ここまでは。

「帰るべき家があるから、わたしたちは、旅ができる。帰るべき家がなければ、それはもう、旅じゃない、流浪」
なんか、話のこのあと、読めてきたぞ。

「愛すべき夫、守るべき家庭があるからこそ、わたしたちは浮気ができる」
ほら、やっぱり。↑勝手な理屈。

「そう、浮気は旅!非日常への、小旅行!未知の文化との、ふれあい!」
パチパチパチ!マミさん、いちいち拍手はいいよ、さらに、立ち上がらなくていいよ。
「詳しくは、『月刊浮気道(うわきみち)12月号特集2泊3日のチン道中』を参照!」

マミさん「ハイ、読みます」
ぼくは、読みません。

ユミさん「こんど旅行社と組んで、『札幌小樽白い浮気の恋人たち昼はカニ食べ放題夜は
イキ放題ツアー』ってやるんだけど、行く?」

マミさん「行く行きますイッちゃいまーす!」
ったく、もう帰ってこないでいいです。。。