コトバのコトバ

ボクキキⅠ神社編2:神社でわっしょい!

「ぐむむむぐむぐぐむうくふふkydぬ」

 

口に、ぼくのアレをほおばったままなので、よく聞き取れないが

(お口の中って、あたたかいでしょう。わかる?)

、って言っているらしい。

 

「はい、わかりますぅ」

わかったらいいの、って感じで、ぼくのアレをもっとノドの奥へ。

 

「ういっhづふへうhねんえくhdhhjjふうう」

(いつも体温を高くしておくために、年中風邪気味にしている)らしい。

 

「ぐうじずげむむぬぬりまぬまぬんきlpyぐ」

(唾液をいっぱいためて、キミのコレを泳がせながら舌でころがす)のだ、と。

 

テクニック解説つきだ。

キツネさん、指で、1を示している。まずは1stステップということらしい。

 

「ぬむるぐむむるkひぃmpsrkrpぬむむ」

(温かく包まれて、まるで羊水に浮かんでる心地でしょう?いい子ね、いい子。目を閉じなさい)

 

羊水は覚えてませんが、心地いいのは、わかりますぅ。安らかな気持ちですぅ。

はぐくまれるように、大きくなってきますぅ。・・・ちからが抜けてきた、、、

 

「ぬぐむむぐねるつうくむむぬぬぐjskw」

(って油断させといて、いっきにくちびるで締めあげる!)

 

うわっ!これが2ndステップか。

うぐっ!血が止まったみたいな。海綿体瞬間貧血!

 

「むぬぐむのののむぐぐbyもmぇいんkl」

(キミのコレの先へと体中から押しよせてくる血液を止めて・・・苦しいでしょ・・・そこでまたいっきに流す!)

 

どどどどどどどどどどどどどどどどどどど。

ぼくのすべての知能も、すべての神経も、ボディもソウルもまるごと、アレに集中している。

それどころか、ぼく自身がすでに、ぼくのアレだ。

ほか肉体は抜け殻のようだ。呼吸するのも、忘れていた。

 

「こぬぬぐむむにえryぬskdみおけんml!」

(これが、秘技、窒息チンプレイ失神5秒前!)

 

ネーミングはあんまりだが、、、お見事です!すごいです!

ぼくのカラダもココロも、おねーさんのくちびるに支配されてしまっています。

 

指で、3を示しながら

(そろそろ佳境の3rdステップよ~ん)

 

こんどは、ぼくのアレに舌を巻きつけてきた。

ぐるんぐるんべろんべろんと、時計回りに360度、反時計回りに360度、先っちょのアナの割れ目(なんて呼ぶんだろ、ココ)を縦に上下上下、ちろちろぺろんぺろん。

 

時計回り、反時計回り、割れ目上下上下。時計回り、反時計回り、割れ目上下上下。

ぐるんぐるんべろんべろん、ちろちろぺろんぺろん。ぐるんぐるんべろんべろん、ちろちろぺろんぺろん。

 

ダブルダッチのロープのように、舌がぼくのアレにからみついて無限ループが続いていく。

ああ~も~も~気持ちいいよいいよいいよお!

 

向こうから、快感みこしがやって来た。わっしょい!わっしょい!わっしょい!わっしょい!わっしょい!わっしょい!わっしょい!わっしょい!わっしょい!わっしょい!わっしょい!

祭りだ―――ぁ、ハメ外していいぞォ―――。親方の声も聞こえる。(誰?親方って)

 

「だぬぐくむぬmんでょ」

(もう、降参?やっぱり、腰抜けの臆病者なのかなぁ?)

 

ああ、アブナイアブナイ。

おかあさんのことが、かかってたんだ。

 

しかし、快感みこしが、わっしょい!わっしょい!快感みこしが、わっしょい!わっしょい!

 

あああああ。

 

彼女は、ぼくの小動物相手に、フィニッシュに取りかかったようだ。

舌を、これまでよりも高速回転させながら、挑発的にこっちを見上げる。

時計回り、反時計回り、縦に上下。

舌を、やわらかく丸めて、時計回り、反時計周り。

舌を、かたくとがらせて、縦に上下。

運動は、規則正しく、そして激しく。

 

もう、どうかなっちゃう、どうにでもなれと、意識はとびそうになりながら、なんだかなんか引っかかる。

ちょっと待てよ、この規則正しい動きははなんだっけ?、、、知ってるぞ。

 

わっしょい!わっしょい!わっしょい!わっしょい!わっしょい!わっしょい!わっしょい!

(なんだっけ?)

 

わっしょい!わっしょい!わっしょい!わっしょい!わっしょい!わっしょい!わっしょい!

(そう、規則正しい、といえば,山手線!)

 

わっしょい!わっしょい!わっしょい!わっしょい!わっしょい!わっしょい!わっしょい!

(そうか!まん中とおるは中央線!)

 

内回り、外回り、中央を、上りと下り。わかったぞ!!!

 

「まあるいみどりの山手線♪まんなかとおるは中央線♪」

 

キツネのオエーサンはプッとふきだして、ぼくのアレから口を離した。

 

「なんでわかったの?もうすこしだったのに、よくも阻止してくれたね」

「ごめんなさい」

「ほめてるのよ。よく見破ったわ」

どういうこと?

 

「山手線と中央線の、かたちづくるもの。それ、すなわち、☯陰と陽。すなわち、男と女。すなわち、セックス。セックスの奥義は、あのCMソングにあり!」

なんちゅう真理ですか!

 

「結構やるじゃない。参加を認めざるを得ないようね、おかあさんの命を救おうゲーム大会」

いやです。そんなバカネーミング。

 

「略して、おいゲー」

しかも、略さなくっていいです。

 

「12人の女たちがキミに、いや、キミのアレに襲いかかるわ。みんな、美女で野獣。わたしなんて、白帯」

おおコワ。

 

「あとこれ持っといて」

 

なんですか、このカード?

「スタンプカード。一人倒すごとに、1つスタンプを押すから」

3コごとに、エッチなマークが印刷してある。なにかもらえるらしい。

 

「じゃ、わたしはこれで。また来るから」

あっさり、帰っちゃうんだ。

 

「あ、それから」

初めて微笑んでくれた。

 

「けっこう、おっきいね」

顔赤くしてる。あんだけやっといて、いまさら。

 

でも、ありがとう、がんばります、といいたくて振り向くと、・・・風が吹いているだけ。

彼女のいた場所には、水たまりができていた。

 

なめたら、ちょっと、しょっぱかった。

 

いつのまにか、もう朝だ。

朝日を背にして立つぼくの影は、雄雄しくそそり立つアレに見える。

 

ぼくは、これから始まる日々を思い、薄い胸を張った。